野村氏急逝に楽天・三木監督沈痛 監督就任で金言授かる「しっかり自分らしく頑張れ」
楽天・三木肇監督(42)が11日、ヤクルトでの現役時代の恩師である野村克也氏(享年84)の訃報を受け、沈痛な面持ちで思いを報道陣に語った。
いつもは報道陣の問いに明瞭に言葉を返す指揮官が、沈黙を続け、視線を落とし、言葉を詰まらせる。その姿がショックの大きさを表していた。
「なんか何も言えない。言葉にならない。残念ですね。僕の中ではすごく…かけがえのない、僕の人生にとっていろんな影響を与えてくれた方なので、感謝しかないです」と目を潤ませながら、言葉を絞り出した。
昨年12月には楽天監督就任を受けて、野村氏の自宅を訪れて報告。「あまり多くは語りませんでしたけど『しっかり自分らしく頑張れ』とお言葉をいただきました」と激励されたことを明かした。野村氏と会ったのは、これが最後となった。
くしくも野村監督と同じく楽天の監督に就任した三木監督。自身が指揮を執る姿を恩師には見せられず「いろんなことをまた伝えてくれたり、教えてくれたりしてくれるのかなと思ったんですけど…今は信じられない」と肩を落とした。
それでも野村氏への恩に報いるシーズンへ、『しっかり自分らしく』という恩師の激励を胸に「しっかりやらせてもらって、自分なりに頑張りたいと思う」と決意を語った。