楽天・涌井 岸、則本昂に負けない!初ブルペン球順47球
「楽天春季キャンプ」(2日、久米島)
ロッテからトレードで加入の楽天・涌井秀章投手(33)が、沖縄・久米島キャンプで初のブルペン入りを果たした。直球のみを丁寧に47球。「思ったより良く投げられた」と、先発ローテ入りを期待される右腕が、まずは順調なスタートだ。
キレのある直球が捕手を務めた足立のミットに収まる。「4~5割程度」と涌井。だが足立は「ボールの回転がきれいだし、ベース板で強さがある」と驚きを隠さなかった。
キャンプはフォーム作りの期間と位置づける涌井にとっては「外角低めにしっかりと投げられる投げ方を体にしみこませている」と話す、いつもの過程。ただ伊藤投手チーフコーチは「外角低めは投手の原点。ただ、簡単に投げられるものではない」と、その技術の高さを説明した。
新天地で開幕ローテを争う立場。それでも岸や則本昂に対して「シーズンに入ったら、成績で2人に勝ちたいという気持ちが出てくると思う」とプライドをのぞかせる。一流同士が高め合う、新たな楽天を象徴していた。