楽天・則本昂 入団2年目以来200イニング誓う 投球回×1万円を被災児支援に寄付

 楽天・則本昂大投手(29)が25日、2020年を「200イニング、20勝、五輪」で彩ることを誓った。仙台市内の楽天生命パークで自主トレを公開。ヤンキース・田中や同僚の松井らと体を動かし、昨季は右肘の手術で出遅れ5勝にとどまったことを踏まえ「今年は開幕から勝ちを積み重ねていく」と力を込めた。さらに投球回×1万円を寄付するプランも発表し、V字回復で、“足長おじさん”になってみせる。

 淡々とした口調の中に、決意が込められていた。昨季の悔しさを晴らす1年。則本昂は「200イニング、20勝、五輪」と青写真を描いた。その先には、13年以来の日本一もある。「今年は開幕から勝ちを積み重ねていく」と正面を見据えた。

 入団2年目以来果たせていない200イニング。目指す新たな理由もある。この日、被災などの影響による経済的な理由で、学ぶ機会を得られない子どもたちを支援する公益社団法人「チャンス・フォー・チルドレン」へ140万円を寄付。今季は1イニングごとに1万円を寄付する意向で「長いイニングを投げて、たくさん寄付ができたら」。社会貢献で自らの背中を押す。

 イニングが増えれば、おのずと勝利の可能性も増す。「20勝できたらいいなと毎年思っている。今年こそという気持ちを持つ」。そして、勝利を重ねれば五輪の舞台へもつながる。元来、日の丸への強い思いを抱く右腕。昨年のプレミア12には不出場で「見るだけでは楽しくない」と闘志を奮い立たせた。

 今年は2度のブルペン入りで「基本的に真っすぐだけ」とスロー調整を貫いている。慎重に進めるのも、最高の1年へと帰結させるため。「とにかく、一生懸命野球をする」。五輪イヤーという真っ白なキャンバスに、青写真通りの軌跡を描いてみせる。

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