ヤクルトの山田哲人内野手（２７）が１０日、２０２０年の野望に願いを込めた。幕を開けた五輪イヤー。シーズンでの好結果、オリンピック出場…その先へ。「金メダルを獲ってかじるっていう夢をかなえたいです」。無邪気な笑顔が光った。

　昨年のプレミア１２で世界一を経験。日の丸への思いは自然と強まっていった。「違った緊張感を経験させてもらい、世界一を取ることの難しさも学ぶことができました」。頂点に輝くことで感じた難しさ。「日本で行われるなかなかない舞台」。東京五輪出場への強い思いが今季へのモチベーションになる。

　指揮官の信頼も厚い。侍ジャパンの稲葉監督は「ある程度、１番というのを経験してきたので」と秋山の後釜としてのリードオフマン最有力候補に指名。プレミア１２では８試合中５試合で１番打者を任され、韓国との決勝戦では逆転３ランを放った経験値が背中を押す。

　あふれ出るのは貪欲な思い。「今年は監督も変わりましたし、チームの雰囲気も変わる。勝ちたいという気持ちもあるし、オリンピックに出たいという気持ちもありますし。やりたいことだらけですね」。頂点まで駆け上がる１年へ。金メダルにかじりつく。