イチロー氏 プロアマの架け橋へ意欲 学生野球界もレジェンドの活躍歓迎

 米大リーグ・マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(46)=本名・鈴木一朗=らが15日、都内で開かれたプロ野球経験者が高校、大学の指導者になるための学生野球資格回復研修会の全日程を終えた。受講者125人に修了証が交付され、資格回復に前進。日本高野連・田名部和裕理事(73)ら学生野球側もレジェンドの力に期待した。

 イチロー氏の学生野球への進出が、ぐっと近づいた。13~15日で計18時間にわたった研修の全日程を受講し、修了。3日間すべて本人の取材対応はなかったが、各講義に対して熱心に耳を傾けるなど高校、大学野球の現状について理解を深めた。

 学生球界もレジェンドの本気度に感銘を受け、資格回復への動きを歓迎している。日本高野連・田名部理事は「『いろんな意味で(プロアマの関係を)改善する一助になるお手伝いができれば』と書いてありました」と14日に作成したイチロー氏のレポート内容の一部を明かした。

 適性審査を通過すれば、最短で来年2月7日に資格回復する。イチロー氏については退団証明書の代わりに毎年、球団活動をしない期間を記した書類の提出が必要。この期間内なら、母校を含めた高校、大学の指導を自由に行えるようになる。

 ただしシーズン中でも事前に申請すれば、都道府県レベルで開催される指導者講習会や練習会には参加が可能だ。田名部理事は「いろいろと活躍していただける場所は作れると思う」と活動へのサポートも示唆した。

 期待が膨らむのも、イチロー氏の学生野球への高い関心があってこそだ。「こんな素晴らしいことはない。まずは(資格を)回復してもらって」と田名部理事。スターの経験が学生野球に還元されれば、大きなプラスとなるにちがいない。

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