広島新庄、ヒヤヒヤの4強入り 1年生左腕・秋山が2戦連続完投 下主将が会心3ラン

5回、3ランを放つ広島新庄・下
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 「秋季高校野球中国大会・準々決勝、広島新庄5-4高川学園」(28日、コカ・コーラボトラーズジャパンスポーツパーク野球場)

 県大会の覇者・広島新庄が高川学園(山口2位)を下して4強入りしたが、最後はヒヤヒヤものの勝利となった。背番号10を背負う1年生左腕・秋山恭平投手が完封目前の九回、1発を含む5安打を浴びて4失点。1点差に詰め寄られ、なおも2死二塁のピンチだったが、最後の打者を一飛に打ち取り、辛くも逃げ切った。

 27日の初戦・八頭(鳥取3位)で12三振を奪う力投で完投。2日連続で先発したこの日も八回まで散発5安打に抑えていたが、「最後は疲れが出て甘く入った」と反省。それでも「自分の力は100%出し切った。勝てて良かった」。苦しみながらも2戦連続完投勝利を収め、元U-15日本代表でもある左腕は大きく息をついた。

 初回に花田侑樹内野手(1年)の右線二塁打で2点を先制。五回には主将の下志音外野手(2年)の右越え3ランが飛び出した。山口県から野球留学している下主将は「真っすぐに体がうまく反応して打てた。相手チームには知っている選手も多いので、絶対に負けたくなかった。僕、負けず嫌いなんです」と笑みをこぼした。

 迫田守昭監督(74)は「九回は勝負を急ぎすぎ。バッテリーに若さが出た。打線も5点を取って安心したのか、後半は早打ちで雑な攻めになっていた。しっかり修正して次はいい試合をしたい」。14年春以来、6年ぶりのセンバツ出場が懸かる倉敷商(岡山2位)との準決勝は11月2日にどらドラパーク米子市民球場で行われる。

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