巨人屈辱の4連敗…エース菅野で終戦 丸&坂本勇の不振響き、引退阿部の花道飾れず

 最後の打者になり、ソフトバンクナインが歓喜に沸く中、がっくり引き揚げる坂本勇(左端)=撮影・中田匡峻
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 「日本シリーズ・第4戦、巨人3-4ソフトバンク」(23日、東京ドーム)

 巨人が屈辱の4連敗。完膚なきまでにたたきのめされ、7年ぶりの日本一を逃した。

 エース菅野で散った。腰痛から復帰し、今シリーズ初登板。三回までは無失点に抑えたが、四回、1死一、三塁。グラシアルに甘く入ったスライダーを仕留められ、左中間席へ3ランを被弾した。岡本のシリーズ初本塁打で1点差に迫った直後の七回には1死一、二塁で二塁手・山本が痛恨の悪送球。適時失策でリードを広げられた。力投の菅野は7回途中6安打4失点で、敗戦投手となった。

 打線はシリーズを通じて全体的に低調。中でもリーグ優勝の原動力となった丸、坂本勇のブレーキが響いた。丸、坂本勇ともに13打数1安打(打率・077)。この日、坂本勇は3四球を選び、丸は七回に1点差に迫る適時二塁打を放った。だが、本来の力を発揮できたとはいえず、チームに勢いは生まれなかった。

 経験の差も歴然としていた。第2戦は三塁手山本の失策から崩れて敗戦。第3戦もルーキー戸郷の悪送球が致命傷となり、決勝点を献上した。そして、この日も八回に二塁手の山本が悪送球。失点に絡むミスが続出し、勝機を失った。

 阿部は19年に及ぶ現役生活の幕を閉じた。有終の美を狙った今シリーズは初戦の第1打席、千賀の初球をたたいて本塁打。低調な打線で存在感を示したが、勝利に導くことはできず。引退する阿部のためにチームは一丸になっていたが、花道は飾れなかった。

 4戦4敗は59年・巨人、60年・大毎、90年・巨人、02年・西武、05年・阪神に次いで、14年ぶり6度目。巨人は90年に西武に喫して以来、29年ぶり3度目の悪夢となった。

 名将・原監督を中心に5年ぶりのリーグ制覇。だが、ソフトバンクの分厚い壁に阻まれ、悲願達成は持ち越しとなった。

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