巨人・原監督「やられたらやり返す」00年日本一も連敗スタート 東京Dで借り返す

 「日本シリーズ・第2戦、ソフトバンク6-3巨人」(20日、ヤフオクドーム)

 巨人は6点を追う九回の反撃も時すでに遅しだ。3点を返したが、敵地で痛い連敗を喫した。原監督は「やられたらやり返す。少し時間もありますから、うまく活用してあさって(22日)に備えるということです」と第3戦へ向け必死に前を向いた。

 前夜は千賀の剛球に抑え込まれた巨人打線が、この日は下手投げの高橋礼に幻惑され、凡打を繰り返した。五回まで1人の走者も出すことができず、七回2死一塁から主砲・岡本がようやくチーム初安打となる左前打を放った。ノーヒットノーランの屈辱を免れ、一、三塁と好機を拡大したが、勝負強い阿部が凡退。すると頼みのリリーフ陣が崩れた。

 直後、2番手・大竹が松田宣に中越え3ランを浴びた。続く八回には桜井が柳田に、高木が福田にそれぞれ一発を許し、点差は6点に広がった。その時点でほぼ勝敗は決した。

 好投の先発・メルセデスを援護できず、第1戦からスタメンを組み替えて高橋礼攻略に臨んだが…主導権を握れなかったことが響いた。吉村打撃総合コーチも「とにかく先発を攻略するという一点のみだったが、タイミングもずらされたりして、差されすぎた。反省しないといけない」と唇をかんだ。

 1日の休養日を挟み、22日の第3戦から本拠地・東京ドームに戻って出直しを図る原巨人。最終回に意地の中越え適時打を放った岡本は「次はドームに帰るのでやり返せるように」と前を向いた。00年の「ONシリーズ」も連敗発進後に4連勝。決して悲観する状況ではないが、雰囲気を変える打線の奮起がほしい。

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