ソフトバンクが連勝 2年連続下克上見えた!中村晃お目覚め2ラン

 「パCSファイナルS・第2戦、西武6-8ソフトバンク」(10日、メットライフドーム)

 ソフトバンクが連勝で西武のアドバンテージを含む対戦成績を2勝1敗とした。3試合ぶりのスタメンで5番に起用された中村晃外野手(29)が先制打と2ランを放つ大活躍。初戦で松田宣の先発復帰、内川の代打・長谷川勇で勝利を呼んだ指揮官の打線改造が再び当たった。西武は先発の今井達也投手(21)が三回途中6失点と崩れたのが痛かった。

 背番号7がついに目覚めた。「5番・右翼」で3試合ぶりにスタメン復帰した中村晃が、今CS初安打となる先制打に中押しの1号2ランと大暴れ。チームをファイナルS2連勝に導いた。

 「チャンスで回ってくるだろうな」。その予感は当たった。初回、2死一、三塁で打席が回る。「思い切っていくだけ」と、今井のスライダーを右前にはじき返す。今CS11打席目で生まれた初安打は先制打。3点リードの三回無死二塁では今井の初球、内角高めの真っすぐを右翼席に突き刺す。5点差に広げる大きな一発にも表情は変えなかった。

 「そんなに自分の調子が悪いとは思っていなかった。試合に出るかどうかは僕が決めることじゃない」。CSファーストSは第1、2戦に先発したものの無安打。第3戦は先発から外れ、ファイナルS第1戦は出番がなかった。それでも悔しさは胸の中だけにとどめ、表情や態度には決して出さない。

 今年は試練の1年だった。3月初旬に右脇腹を痛めて離脱すると、後に自律神経失調症の診断を受けたことを公表した。5月末に1軍復帰したものの、6月中旬には腰痛で再びリハビリ生活を強いられた。特に悩まされたのは重度の睡眠不足。現在も万全ではない。時折ではあるが眠りづらい夜もあるという。

 苦難を乗り越えた中村晃の活躍に、工藤監督は「すばらしいの一言。きのうは(先発から)外したけど、すぐに結果を残す集中力がすばらしい」と褒めたたえる。復調した背番号7のバットが2年連続の下克上日本一へ大きなプラス材料になる。

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