腰痛のためファーム調整中の巨人・菅野智之投手（２９）が、ＣＳファイナルＳで復帰する可能性が２日までに浮上した。ＣＳで復帰登板するかは微妙な状況だったが、原監督は「彼には伝えています。（ＣＳに）合わせろということを」と話しており、調整を続けていく。

　エースの復帰には前提条件がある。宮本投手総合コーチが「彼（菅野）の野球人生を考えてあげると無理をさせたくない」と話すように、あくまで万全な状態にすることが最優先。その上で、「本人が『行かせてください。俺が行きます』って言ってくれれば」と期待感を示した。

　期待に応えるべく調整ペースを上げている。１日には離脱後初めて捕手を座らせた状態でのブルペン投球を再開。この日もジャイアンツ球場でブルペンこそ入らなかったが、実戦感覚を取りもどすべくノック、バッティング練習を行った。今週中にはシート打撃などで打者に投げることも予定されている。

　あとは自らの状態にゴーサインを出せるかどうか。「時間がないから、やれることをやっていかないといけない」と菅野。自らを奮い立たせ、復帰への強い覚悟をにじませた。