今秋ドラ1候補の明大・森下 154球完投星!12回2失点15K

 「東京六大学野球、明大4-2東大」(14日、神宮球場)

 開幕し、明大、法大がそれぞれ先勝した。連覇を狙う明大は延長の末に東大との接戦を制し、今秋ドラフト1位候補の森下暢仁投手(4年・大分商)が12回を2失点、15奪三振の完投でリーグ現役最多タイとなる通算14勝目。法大は早大に完封勝ちを収めた。

 エースとして踏ん張った。森下は四回1死から東大の5番・石元に被弾して先制を許したが、「1点だけだったので」と動揺せず。八回に再び1失点した後、九回以降は1人の走者も許すことなく154球を投げ切った。

 「変化球はまだまだ」と不満を漏らしつつも、カーブ、チェンジアップとこの日最速152キロを計測した直球を駆使。5番に入った打撃でも六回1死二塁から左中間を破る適時二塁打。投打で勝利に貢献した。

 悪いなりにまとめた右腕に対し、ヤクルト・橿渕スカウトグループデスクは「将来、日本のエースになれるような才能を持っている」と絶賛した。阪神も佐野スカウト顧問ら8人態勢でチェック。大学ナンバーワン投手の評価は揺るぎない。

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