U18日本 選手選考の難しさ露呈“誤算”続きでまたも世界一ならず

話しながらバスに乗り込むU18日本代表・佐々木朗希(左)と奥川恭伸=韓国(撮影・中田匡峻)
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 「U18W杯・2次リーグ、日本1-4豪州」(7日、機張)

 日本は逆転負け。決勝に進むことができず、5位に終わった。

 高校日本代表として6度目となる世界一への挑戦。だが、メダルにも届かず、選手選考の難しさを露呈した結果となった。

 10日間で最大9試合を戦う過密日程。日本は投手を9人選出したが、エース格の星稜・奥川は夏の甲子園の疲労が蓄積しており、登板は2次リーグの1試合だけ。最速163キロを誇る大船渡・佐々木も指にできた血マメの影響でわずか1イニングの登板に終わった。選手を預かる立場として無理はさせられず、試合後に「(今後は)難しいと思います」と語った永田監督の表情に苦悩の色がにじんだ。

 投手中心となった選考で野手陣では外野手は2人だけ、本職が遊撃手の選手が6人。投手で選考された西、宮城は野手兼任で奮闘した。複数ポジションを守らせることを優先した格好だが、大会を通じて日本の持ち味である守備力を発揮できず、8試合で9失策。痛い連敗となった韓国戦、オーストラリア戦でも失策が失点に絡んだ。一塁手や外野手の記録に表れないミスも目立った。

 選手選考は春夏の甲子園などを参考に、日本高等学校野球連盟の技術・振興委員会を中心とする10人が担当。昨年のアジア選手権での反省から木製バットへの対応も早期に進め、4月には候補選手を集めて合宿も行った。永田監督も「今年4月に行った研修合宿が大変参考になり、選考委員の方々には走攻守バランスの取れた選考をしていただいた」とコメントしていたが、結果には結びつかず。限られた時間、短期間でのチーム作りの難しさがあらためて浮き彫りとなった。

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