楽天・辛島が8勝目 7・25以来の先発で快投「みんなに感謝したい」

 「楽天1-0日本ハム」(31日、楽天生命パーク宮城)

 悔しさを残したマウンドで得た勝利となった。7月25日以来、約1カ月ぶりの先発となった楽天・辛島。「先頭打者を何とかアウトに取ろうと思った。最初のアウトを取れていたのが良かった」と序盤は走者を背負いながらも、粘りの投球を見せた。

 だが、1点の援護を受けた直後の六回だ。2死一塁で日本ハム・渡辺の投前のゴロを捕り損ねて内野安打となり、さらに満塁として降板。ベンチでは平石監督に「よう投げてくれたよ」と声を掛けられたが、悔しさから何度も涙をぬぐうしぐさを見せた。

 それでも救援陣が踏ん張っての完封リレー。悔し涙は「余裕で汗」と否定し、中継ぎ起用を経ての久々の先発勝利(8勝目)に「みんなに感謝したい。自分の投球より、とにかくチームが勝てばいい」。その顔に充実の色が浮かんだ。

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