岡山学芸館がアクシデントはね返し甲子園初勝利 先発・丹羽が顔面に打球受け骨折

 8回、岩端は左越えに逆転の2点適時二塁打を放つ(撮影・佐藤厚)
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 「全国高校野球選手権・2回戦、岡山学芸館6-5広島商」(10日、甲子園球場)

 アクシデントを乗り越え、岡山学芸館(岡山)が古豪・広島商(広島)を終盤に逆転し、春夏通じ甲子園初勝利を挙げた。

 初回、先発した丹羽淳平投手(3年)が2死走者なしの場面で、ライナー性の打球を左ほおに受け、マウンド付近に倒れ込んだ。意識はあったものの担架で搬出され、西宮市内の病院でCT検査を受けた結果、主催者が「左顔面骨骨折と診断されました」と発表した。

 二回からは中川が登板したが、広島商に得点を重ねられた。しかし、3-5で迎えた八回、好田、金城の連打で好機を広げ、5番・中川の内野安打で1点。さらに2死一、三塁で岩端が浜風にも乗った左越え二塁打を放ち、逆転した。

 丹羽は骨折と診断され、「1週間程度、運動を控えたほうがよい」という所見を受けた後、球場に戻り、ベンチで仲間を応援した。

 広島商も小技を絡めた“らしさ”あふれる攻撃を見せたが、31年ぶりの夏1勝は幻となった。

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