履正社・井上 星稜・奥川にリベンジへ「絶対に勝ち上がる」

 「全国高校野球選手権・組み合わせ抽選会」(3日、フェスティバルホール)

 第2日第1試合で、通算46本塁打の4番・井上広大外野手(3年)を擁する履正社(大阪)と、最速148キロの鈴木寛人投手(3年)率いる霞ケ浦(茨城)がいきなり激突。第6日第4試合に決まった明石商と花咲徳栄の対戦では、明石商の来田涼斗外野手と中森俊介投手、花咲徳栄の井上朋也外野手の“2年生対決”に注目だ。

 初の全国制覇を目指す履正社は初戦から厳しい戦いになる。茨城大会決勝で14得点をたたき出した切れ目のない打線に加え、最速148キロのプロ注目の右腕・鈴木を擁する霞ケ浦が最初の敵だ。

 履正社の攻撃の中心は、こちらもプロ注目の4番・井上だ。「(抽選中は)ドキドキしましたが、もうやるしかないので。チームが勝つことだけを最優先に考えていきたい」。大阪大会ではチーム最多の4本塁打を放ち、打率4割超をマーク。全国の強豪が集う甲子園で勝ち抜くためには主砲の活躍が必要不可欠なだけに「どこのチーム相手でも、自分が中心になって打線を引っ張っていきます」と力強く言い切った。

 チームメートからの信頼も厚い。主将の野口海音捕手(3年)は「(大阪大会で)よく打っていた井上が爆発してくれればチームは波に乗っていけると思う」と期待を寄せた。

 今春のセンバツでは1回戦で星稜と対戦し、奥川に3安打17三振の完封負け。井上も4打数無安打2三振と完璧に抑えられた。「春は悔しい思いをしたので、絶対に勝ち上がって奥川君から打ちたい」ときっぱり。その前にやらなければならないのが“鈴木寛撃ち”。頼れる4番が強気のバッティングで打線をけん引し、悲願の日本一へチームを導く。

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