「阪神０－６ＤｅＮＡ」（２５日、甲子園球場）

　今永は笑み一つ浮かべず言い切った。「もっと安定感のある投球がしたい。完封はたまたま。常に完投を目指していきたい」。侍ジャパンの稲葉監督が視察する中、４安打で今季２度目の完封。９勝目を挙げＤｅＮＡを今季初の５連勝に導いた。

　「見逃しもファウルも取れた」と手応えを示した直球で、阪神打線を抑え込んだ。１点リードの五回は味方のミスから１死二塁のピンチを招くが「ここは失点もしてはいけない」と後続を断ち、流れを引き戻した。強い精神力を稲葉監督は「動じずに自分の球を投げていた」と評価した。

　これで貯金も４月１５日以来となる今季最多タイの３。ラミレス監督は「一日一日をしっかり戦っていく。それしか考えていない」と気を引き締めた。エースの快投でチームの勢いはさらに増す。