大船渡・佐々木、炎の完投!延長十二回194球21奪三振、決勝2ラン 8強進出

延長12回 勝ち越しの2ランを放ちガッツポーズをする大船渡・佐々木朗希=岩手県営野球場
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 「高校野球岩手大会・4回戦、大船渡4-2盛岡四」(21日、岩手県営球場)

 最速163キロ右腕の大船渡・佐々木朗希投手(3年)が執念の準々決勝進出を決めた。投げては延長十二回7安打2失点21奪三振の熱投。4番を務める打撃でも延長十二回に自らの決勝2ランで勝負を決めた。八回には12年の花巻東・大谷翔平投手(現エンゼルス)に並ぶ160キロの高校公式戦最速タイ記録をマークした。

 延長12回194球の気迫の完投劇。最後の打者をこの日21個目の三振に仕留めると両手でガッツポーズをつくった。1人で投げ抜き、試合を決める決勝2ラン。試合後、校歌が流れると、佐々木の目に涙が浮かんだ。「(八回は)160キロだとは思わなかった。負けたら終わりなのでプレッシャーがすごかったですけど、勝ち切ることができてよかったです」と死闘を振り返った。

 六回に2点を先制。佐々木は八回まで13奪三振を奪う力投で盛岡四打線を無得点に封じていた。八回には12年の花巻東・大谷翔平(現エンゼルス)以来となる高校公式戦史上最速の160キロをマークしたし、スタンドから拍手が起きた。

 しかし九回に悪夢が待つ。無死二、三塁のピンチから6番横山に159キロ直球を中前にはじき返され、今大会初失点で同点となった。その後、二死満塁とサヨナラ負けのピンチとなったが、ここは踏ん張り、延長戦に突入した。

 そして延長十二回、無死一塁から佐々木が自らのバットで右翼ポール際へ勝ち越しの2ラン。エースで4番が大車輪の働きで、8強入りを導いた。悲願の甲子園まであと3勝とした。

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