北野が4回戦へ 医学部目指す古本「甲子園に行くことが目標です」

完封勝利を挙げた北野・古本=豊中ローズ球場(撮影・佐藤厚)
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 「高校野球大阪大会・3回戦、北野3ー0千里青雲」(19日、豊中ローズ球場)

 水たまりが浮かぶほどの雨の中での激闘を制したのは、大阪府でもトップの進学校として知られる北野だった。大学では医学部を目指しガンの研究を行う希望を持つ古本純大投手(3年)が、126球を投げての3安打完封。「このコンディションでやったことはなかったですけど良かったです」と笑顔を見せた。

 中学3年の時に父方の祖母をガンで亡くし、また、祖父もガンと闘病していることもあってガンの研究を志すという。毎日5時に起床し、朝に勉強と野球の練習を行う。授業後に毎日約3時間の練習をこなし、練習後には塾にも通うという。「北野高校で甲子園に行くことが目標です。公立で勉強ばかりしているイメージかもしれないですが」と話す文武両道の右腕だ。

 この古本と同じように、大学で医学部を目指すのが佐々木陸(兄)と拓(弟)の双子の兄弟。この日、佐々木陸は四回に右越えの二塁打を放って先制のホームを踏む活躍を見せ、「やるからには甲子園に出たい」と力強く話した。この双子の母が、フリーアナウンサーで、かつて「甲子園の星(朝日放送)でキャスターも務めたことのある阿部宏美さん(51)だ。

 この日もスタンドに応援に駆けつけると「甲子園の道でキャスターをしてました。94年ぐらいですね。甲子園の道をした時にいろいろと取材に行って高校生がキラキラ輝いていて。もし自分が結婚して子供ができたら野球をしてほしいなとその時思ったんです」と勝利を喜んだ。泥だらけになりながら勝利をつかんだ北野ナイン。一丸となって、上を目指していく。

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