大船渡・佐々木10K 15日初戦へ仕上がり上々5回零封

 「練習試合、大船渡14-3柏木農」(6日、青森県内グラウンド)

 最速163キロ右腕の大船渡・佐々木朗希投手(3年)が6日、青森・平川市内で行われた柏木農との練習試合に先発し、5回1安打無失点と好投した。直球とスライダーの組み立てで毎回の計10奪三振。15日の岩手大会初戦に向け、順調ぶりをアピールした。また、京都大会では開幕試合で阪神・糸井の母校、宮津がコールド発進した。

 最後の夏がいよいよ迫り、佐々木のギアが上がってきた。阪神、巨人のスカウトがバックネット裏で見つめる中、五回まで毎回となる奪三振ショー。ほぼ真っすぐとスライダーの2球種で、初回1死からはすべて空振りの4者連続三振に斬った。

 スライダーは“本番仕様”に仕上がった。4月下旬からの球速を抑えていた時期には120キロ台だったが、130キロ台までアップ。巨人の柏田スカウト部・東日本統括は「キレ、スピード、曲がり幅と高校生が打つには難しい」と改めて高く評価した。

 最大の武器である直球も少し力を加えると威力は抜群だ。この日は両球団スカウトのスピードガンで最速152キロをマーク。制球も申し分ない。2度の見逃し三振はいずれも直球を外角いっぱいに決め、相手打者に手を出させなかった。

 連戦を想定し、イニングでの最多は三回の19球と球数もセーブした。阪神・葛西スカウトは「好不調の波を今まで見ていない。安定度もすごい」と絶賛。5回70球でマウンドを譲ったが「体力もありそうだし、連投も大丈夫でしょう」と太鼓判を押した。大会前の練習試合は7日がラスト。佐々木の準備は万全だ。

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