大船渡、投手5人態勢で佐々木を守る 悲願聖地へ6戦 国保監督「ケガしないで勝つ」

 第101回全国高校野球選手権岩手大会の組み合わせ抽選会が26日、盛岡市内で行われた。最速163キロ右腕の佐々木朗希投手(3年)擁する大船渡の初戦は、15日の2回戦・遠野緑峰と対戦することが決定。ノーシードからの戦いでも、国保陽平監督(32)はエースの故障を防ぎながら勝ち抜く考えを明かした。

 国保監督は今秋ドラフトの目玉である大黒柱・佐々木を壊すつもりはない。本人にとって最後のチャンスとなる舞台。今春の岩手大会で初戦敗退し、ノーシードで臨む今夏は優勝まで6勝が必要となるが、「(佐々木が)ケガをしないで勝つのが目標」と指揮官は言い切った。

 そのために、佐々木を含めて投手を5人もベンチ入りさせ、登板イニングを分散させる方針。今春の岩手大会沿岸南地区予選・高田戦で、八回参考ながら無安打無得点に封じた和田吟太投手(3年)らが控える。国保監督が「コンディションに応じて」と語ったように、背番号1だけに負担が集中しないような態勢を整えた。

 同時にエースも、高校生活最後の戦いへ向けてペースを上げている。4月下旬から体への負荷を考えて140キロ台まで球速を抑えるなど投球強度を下げていたが、2日に行われた佐久長聖との練習試合では最速153キロをマーク。指揮官は「いまのところは順調です」と明かす。

 夏の岩手大会は1994年の盛岡四を最後に、私学勢の優勝が続く。佐々木は春先から「私立に行って甲子園に行くことよりも、大船渡でこの仲間と甲子園に」と力を込めていた。中学時代から旧知のチームメートと力を合わせ、聖地切符をつかんでみせる。

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