「交流戦、ロッテ５－６ＤｅＮＡ」（１２日、ＺＯＺＯマリンスタジアム）

　一塁ベース上で思わず笑顔がはじける。相手に傾きかけた流れを大和がグッと引き寄せた。同点の八回、２死二、三塁から中前へ決勝の２点適時打。これでチームは４連勝と波に乗ってきた。

　無死二、三塁の好機から、得点が入らぬまま２死を奪われた。ここで打席に大和。「待ってても仕方ないんで、どんどん積極的に」と２球目の直球を叩いた。決して打球は強くなかったが、二塁手のグラブをすり抜けた。「当たりはよくなかったですが、抜けてくれてよかった」と振り返った。

　四回は２死満塁の場面で押し出し四球を選び、この日３打点をマーク。お立ち台では「寒い中、応援ありがとうございます」とファンに感謝した大和。“恐怖の９番打者”として勝負強さを見せ続ける。