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広陵・河野 3安打8K完封 自己最速150キロ出た!中井監督が最大級の賛辞

 「選抜高校野球・1回戦、広陵2-0八戸学院光星」(26日、甲子園球場)

 1回戦3試合が行われ、広陵(広島)はエースの河野佳投手(3年)が甲子園出場10大会連続初戦突破の強豪・八戸学院光星(青森)に完封勝利。直球は自己最速の150キロを計測し、変化球も効果的に使いながら3安打8奪三振と手玉に取った。中井哲之監督(56)から2度“投手クビ宣告”を受けた右腕が躍動した。

 聖地のマウンドで、河野は白い歯をこぼした。九回2死一塁。強烈なライナーを一塁手の中村楓大内野手(3年)がつかみ捕った。「初回に150キロが出てホッとした。そのおかげで途中から7~8割の力で投げ切ることができた」と表情を崩した。初戦白星。自己最速となる150キロを計測し「自分史」を塗り替えて飾った。

 試合開始直後。先頭・伊藤を空振り三振に打ち取った4球目で自己最速を2キロ更新する150キロをたたき出した。それでも直球の力強さだけに固執せず、制球を重視しながら右腕を振る。スライダーや今春までに覚えたシュートで打ち気をそらし凡打を重ねた。

 「後悔したくない」。技術が伴わず、1年冬と2年春に中井監督から“投手クビ宣告”を受けた。だが投手への思いは消えなかった。仲間から「お前はピッチャーだ」と背中も押された。昨年4月下旬に監督室の扉をたたく。「最後まで投手をやらせてください」。中井監督に直訴したその目からは、大粒の涙があふれていた。

 制球を意識し過ぎるあまり120キロ台まで落ちていた球速は、体を大きく使う意識とトレーニングで徐々に改善。石原勇輝投手(3年)、森勝哉投手(3年)のライバルと切磋琢磨(せっさたくま)することでも成長曲線は上昇カーブを描いた。昨秋の中国大会で背番号「1」を手に入れ、今大会初戦で大仕事をやってのけた。

 歯を強く食いしばる影響で奥歯が欠けた。ティッシュや綿を詰めていたが、今大会は白いマウスピースを着用してマウンドに上がる。中井監督は「白は、吉田輝星には似合う」とイジリながら、最大級の賛辞を贈った。「(同校OBで現広島の)野村の球の強い版。我慢しながらよく投げてくれた」。その言葉はチームメートの思いでもある。

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