龍谷大平安 京都勢通算200勝達成!奥村 甲子園一家の血騒いだ

 「選抜高校野球・1回戦、龍谷大平安2-0津田学園」(25日、甲子園球場)

 1回戦3試合が行われ、山梨学院が大会最多タイの24安打、戦後最多の24得点で札幌第一に大勝。“山梨のデスパイネ”の異名を持つプロ注目の3番・野村健太外野手(3年)が、大会タイ記録の1試合2本塁打を含む3安打5打点の活躍で記録的猛攻を呼び込んだ。龍谷大平安は延長十一回の激闘を制して津田学園を撃破。盛岡大付は延長十一回サヨナラで石岡一を下した。

 甲子園一家の血が騒ぐ。目の前で4番が歩かされたチャンス。龍谷大平安の奥村真大(2年)は笑みを浮かべた。「自分と勝負してくれるんだとうれしくて。ありがとうと」。直球を捉えた打球が左翼フェンス手前で弾む。自身の甲子園初安打が、京都勢通算200勝を呼び込む決勝打だ。

 「(昨夏の平安100勝と京都200勝の経験を)何か奇跡というか、運を持ってるかなというのがあって」

 0-0の延長十一回1死一、二塁だ。原田英彦監督(58)も「絶対打つと思った」と信じた結果の先制適時二塁打。勝負強さは日々の積み重ねで生まれる。毎朝、朝食後に5分ほどトイレにこもるという。「そこで(野球のことを)イメージして。それで何もしなくても水を流します」。ラグビー・五郎丸歩のキック前のポーズでルーティンの重要性を知り、独自の形を作った。毎朝のイメトレが結果につながる。

 体調も万全だ。1月に、中学時から患う不整脈改善のカテーテル手術を受けた。「いざ手術したらお医者さんの予想以上に不整脈があって」。今は不安なく野球に集中できる。

 父・伸一さんは2回戦から観戦予定で不在だったが、兄・展征(ヤクルト)はスタンド観戦。「(兄が)見ているところで良かった」。お預けとなった「親子&兄弟アーチ」も、次戦以降の達成を予感させる活躍だった。

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