オープン戦初出場の根尾「思い切り攻めたプレーを」初打席は空振りK、冷静な守備も披露

 「オープン戦、中日2-4阪神」(13日、ナゴヤドーム)

 中日のドラフト1位・根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭=が七回、京田に代わって遊撃の守備に就き、オープン戦初出場。1軍デビューを飾った。

 八回、先頭で打席に立つと、阪神の4番手・石崎と対戦。初球、151キロの直球を見逃すと、2球目の152キロも見逃して追い込まれる。3球目、132キロのスライダーをバットに当て、ファウル。4球目、外低めに落ちた131キロのチェンジアップにバットは空を斬った。初打席は空振り三振に倒れたが、それでもスタンドからは温かい拍手が注がれた。

 守備では九回、梅野の打球が遊撃前に。イレギュラーバウンドか、一度ファンブルしたがその後、冷静に取り直して一塁に送球。アウトにした。2死後、続く木浪の打球も遊撃に飛んだが、華麗なフィールディングで裁いて見せた。球場は大きな拍手で包まれた。

 六回裏の攻撃中、出番に備えてベンチ前でのキャッチボールに出ると、存在に気づいた一塁ベンチ前のファンから歓声。この日は、水曜日で平日の昼間にも関わらず、根尾の昇格を知った中日ファンでスタンドが埋まった。場内アナウンスで根尾の名前がコールされると、待ち望んだ観客は大歓声で迎えた。

 試合前練習ではフリー打撃、走塁、ノックと練習を消化。その後、取材に応じ「初めて1軍の中に入ってやらせてもらうので。しっかりとプレーしたいです」などと、意気込みを語っていた。

 1月中の合同自主トレで発症した右ふくらはぎの故障から順調に回復し、教育リーグで実戦出場を重ねてきた。12日の教育リーグ・ソフトバンク戦には「6番・遊撃」で出場。六回、二塁内野安打で初安打を記録した。この日は途中からの出場だが、コンディションに問題がなければ14日の西武戦には、スタメンで起用される方向だ。

 試合後、報道陣の取材に応じた根尾は「思い切り攻めたプレーをしようと。僕は一番、若いので、声を出してプレーしていました。(対戦した石崎について)ボールに勢いがあって、ストライクのボールを見逃してしまった。反省もいろいろあるので、次に生かしていきたいです」などと振り返った。

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