ソフトバンク・甲斐キャノン健在 初対外試合で2度盗塁阻止
「練習試合、ソフトバンク1-2楽天」(26日、アイビースタジアム)
ソフトバンクの甲斐拓也捕手(26)が26日、今年初の対外試合で自慢の強肩を披露した。楽天との練習試合に「9番・捕手」でスタメン出場。五回までの出場だったが、2度の盗塁を完璧な送球で阻止した。
初回。2死から四球で出塁した西巻を一塁に置き、打席に島内を迎えた場面だ。カウント3-1からの5球目。スアレスが投球動作に入ると、西巻が二盗を狙った。待ってましたとばかりに二塁へ矢のようなストライク送球。悠々のアウトにスタンドから大きな拍手が湧いた。
「まだまだ。一つ目は球が弱かった」。自身では辛口評価も、投球を受けてから送球の二塁到達は1・86秒を計測した。さらに四回。無死から四球で出塁した橋本が続く西巻の初球にスタートを切った場面で、二塁送球がやや左側へそれながらもアウトにした。
「自分の中では納得できてない」。シーズンへ向けてまだ準備万端でないことを明かしたが、初の対外試合で「甲斐キャノン」を披露したことは3年連続日本一を狙うチームを明るく照らす。