“開幕投手”日本ハム・斎藤佑2回完全 初対外試合で猛アピール!栗山監督は及第点

 「練習試合、日本ハム5-3NCダイノス」(11日、スコッツデール)

 日本ハム・斎藤佑樹投手(30)が11日(日本時間12日)、韓国・NCダイノスとの練習試合で意地を見せた。チームにとっては今年初の対外試合。“開幕投手”として2回無安打無失点に抑え、猛アピールした。直球を軸にした原点回帰の投球スタイルで、栗山監督の起用に応えた。

 「大きなメッセージを送ったつもり」-。指揮官が発した言葉の意味を胸に刻み、右腕は真っさらなマウンドに向かった。「期待より厳しさを感じました」。昨季は0勝1敗、防御率7・27。プロ9年目、今年31歳を迎える背番号1は無我夢中で白球を投げ込んだ。

 初回は先頭打者に痛烈な三直を打たれ、次打者にもバットの芯で捉えられた中飛。「緊張感はめちゃくちゃありました」とスタートは不安定だったが、徐々に冷静さを取り戻した。後続を斬り、続く二回も三者凡退。米国の澄み渡る青い空を見上げ「野球選手としての喜びを改めて感じました」と汗を拭った。

 栗山監督も「なんとかしようと必死になっている姿は見えました」と及第点を与えた。変化球に頼らず、今季は本来の直球主体の投球で勝負を懸ける。斎藤佑は「30歳の僕が任されるというのは意味のあることだと思っていますし、それに応えないといけないという気持ちはありました」と語り、前を向いた。

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