オリックス・宮内オーナー猛ゲキ 選手に厳しく訓示「現役生活最後と思ってやって」
「オリックス春季キャンプ」(9日、宮崎)
オリックスの宮内義彦オーナー(83)が9日、清武キャンプを視察し、選手に厳しく訓示した。1995、96年のリーグ連覇以来、22年間も優勝から遠ざかり、昨季まで4年連続Bクラス。甘えは許さない。
外野で半円を描くように並んだ選手を前に、オーナーは覚悟を求めた。「一人一人、覚悟を持ってやってもらいたい。あんまり甘いことを言ったらアカン。かなり厳しい話をした。このキャンプで一段、上げるべきだ。きっちり(レギュラーの座を)手に入れてもらう。現役生活が最後だと思ってやらないとキャンプの意味がない。そう伝えました」
エースだった金子は日本ハムへ、昨季開幕投手の西は阪神へFA移籍。野手もベテランの小谷野が引退し、中島は巨人に入団した。投打に戦力ダウンは否めないが、宮内オーナーは周囲の評価をうのみにせず、チーム幹部の報告から希望を抱く。「心配半分、楽しみ半分」と言いながらも、「補える伸び盛りの若手がいるから心配無用」と言い切った。
練習では主力の打撃練習を見守った。10日からは、2日連続で紅白戦を視察する。オーナーの厳しい「お言葉」に、西村監督は「はっきり言って弱いチーム。課題は、若い選手をいかに成長させるかに尽きると思う」と気を引き締めていた。