【密着仕事人】古野正人・阪神打撃投手 古傷痛めぬよう朝から駆け回る

 力投する古野打撃投手(撮影・田中太一)
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 普段からチームを陰で支える人の日常を映し出す『密着仕事人』。1回目の今回は昨年までヤクルトで投手として活躍し、今季から阪神で打撃投手を務めている古野正人氏(32)に密着しました。

 効率のいい練習、密度の濃い練習、内容のある練習を実現させるためには、日頃からチームを支える裏方の存在が欠かせない。古野打撃投手もその1人。今季から虎の一員として、チームを熱血サポートしている。

 選手だった昨年までとは違う立場で迎えた春季キャンプ。「右も左も分からない中で、今はいろいろと覚えていっています。分からない中でも、いいサポートができるように心がけている」。仕事は打撃投手だけでなく山ほどある。

 8時30分に早出練習を手伝うために球場入り。ティー打撃などを行う選手への球出しやノックの送球相手を務める。全体練習でノックが始まれば、送球の捕球役やたまったボールをノッカーへ運ぶなどグラウンドを駆け回っている。

 福留や糸井らの打撃練習が開始される12時半からが本職。その後に続くチーム全体の打撃練習にも登板し、1日200球以上は投げ込む。「いい球をストライクゾーンに投げないといけない」。思い切り腕を振ることを考えていた現役時代とは異なり、打者に気持ちよく打たせることを考えながら投球しているという。

 キャンプインから1週間が過ぎ、体はすでに筋肉痛。「立ちっぱなしなので、足の裏とかパンパンです。慣れていないからすごくキツイ」と苦笑い。練習後にはストレッチなどを行い、古傷の右肩を痛めないように寝方には気を付けている。

 「優勝したら阪神に入って本当によかったと絶対に思うでしょうし、チームのみんなもその目標に向かってやっている。しっかりサポートしていきたい」。14年ぶりの頂点へ。裏方としてチームを懸命に支えていく。

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