松山聖陵は中本コーチがセンバツで指揮
選抜高校野球大会(3月23日開幕・甲子園)に出場する春日部共栄(埼玉)と松山聖陵(愛媛)の2校で、部員への暴力があった監督が謹慎を科されて大会に参加できなくなった。1日に東京都内で開かれた日本学生野球協会の審査室会議で処分が決まった。
松山聖陵は処分決定を受け、中本恭平コーチが選抜大会で指揮を執ることを発表した。中本コーチは「急なことなので」と困惑の色を浮かべながらも「僕自身にできることは少しだと思うが、選手のために頑張っていきたい」と語った。部員に対しては「あんまり(騒動に)触れないほうがいいのかなというのはあるので、とにかく勝利のために頑張れ、とだけは言いたい」と自然体で接する構えを見せた。
春日部共栄は代わりの監督を選定中。加藤和己教頭は「今回の件は重く受け止めている。学校として再発防止に取り組んでいきたい。動揺している生徒や、心配されている保護者の方もいる」と陳謝。「早いうちに新しい体制で再スタートしたい」と話した。
また選抜大会に出場する龍谷大平安は、顧問が部員へ暴力を振るったとして、3月13日まで3カ月の謹慎となった。