楽天・藤田一也内野手（３６）が１９日、京都府内で自主トレを公開。約６時間、走り込みや守備練習に重点を置いて汗を流し、同じ二塁手の浅村栄斗内野手（２８）の加入による遊撃、三塁へのコンバートへ準備を整えた。

　「しっかり下半身強化を兼ねて、守備の基本練習を多くやるようにしている」と藤田。楽手移籍後は二塁がメインだったが、今季は「キャンプではショートを守ることが多くなると思う」と本格的なコンバートとなることを明かした。

　自主トレではノックを行う前から、守備の際に下半身を使った動きを何度も確認。定位置取りへ「チャレンジの年。今年１年が、これからの野球人生で現役を何年できるかに懸かってくる。この１年を大事にしたい」と力を込めた。

　ゴールデン・グラブ賞を３度、受賞した男が基礎練習に時間を費やす。望むのは「現役の間にもう一度優勝をしたい」という歓喜の瞬間。今季の開幕へ「今はショートで立つという思い」と話すベテランが、熱い思いを秘めて勝負の年へ挑む。