日本ハム・ドラ1輝星VSドラ5柿木 プロ初ブルペン昨夏甲子園決勝以来!
昨夏の甲子園を沸かせた2人がプロの舞台で“競演”だ!日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(18)=金足農=が18日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で行われた新人合同自主トレに参加。同5位・柿木蓮投手(18)=大阪桐蔭=と共にプロ入り初のブルペン投球に臨み、野球日本代表「侍ジャパン」の建山義紀投手コーチ(43)らが熱視線を送る中で23球を投じた。
プレートに足を掛け、セットポジションに入ると昨夏の甲子園で決勝を戦ったライバルの姿が視界に入る。プロ初ブルペンで吉田輝が23球を投じれば、柿木は同じように30球を投じた。
木田投手チーフコーチら首脳陣に加え、22社55人の報道陣も昨夏以来となる“競演”に見入った。
吉田輝はゆったりと足を上げ、捕手を立たせた状態で「6割くらい」と自慢の直球を投げ込んだ。カーブも3球織り交ぜ、下半身主導のフォームも確認。ライバルの存在に関しては「投げている時は意識しなかった」と言う。それでもマウンドから降りた後、熱い感情は押し寄せてきた。
「いい成績を残した方が先に1軍で投げられると思うので、自分が先に投げたいです」
柿木もマウンドでは自身に集中したが、吉田輝と同様に「いい仲間でありながら負けないように頑張っていきます」と鼻息は荒い。新人合同自主トレ中はキャッチボールでコンビを組み、15日の休養日には共に外出してリフレッシュ。聖地での思い出を共有する仲間同士、心を通わせ、互いに高め合っていく。
吉田輝を視察した侍ジャパン・建山投手コーチは「球の押し込み方を見ると(楽天)則本投手(に似ている)」と絶賛。20年東京五輪に向けて「しっかり見ていきたいです」と明言した。日本一の投手に成長して、再び日の丸を背負うことを夢見る右腕。その挑戦は、ライバルと並んでの、鎌ケ谷のブルペンから始まった。