立大のプロ注目エース・田中誠也、体重6キロ増でスケールアップ

 東京六大学野球リーグの立大が17日、埼玉・新座市内の同大学グラウンドで始動した。プロ注目の田中誠也投手(3年・大阪桐蔭)は体重の6キロアップに成功。身長173センチの小柄なエースが、スケールアップして大学ラストイヤーに臨む。

 見た目からしてわかるほど、体形がしっかりしてきた。溝口智成監督からの助言で、昨秋後に本格的な体作りに着手。「苦手な分野だったので、正直、きつかったです」と苦笑しながら、食事やプロテイン、ウエートトレーニングに励んだ。約2カ月間で体重60キロから66キロに増量。1カ月に1キロ増の想定を上回る成果が出た。「体も重くない」とさらなる体重増を狙う。

 肉体強化で投球の幅を広げる。昨夏は侍ジャパン大学代表に選出され、東洋大・甲斐野(ソフトバンク1位)、国学院大・清水(ヤクルト1位)、小島(ロッテ3位)らの投球を間近で体感した。「エンジンになっているのかな」とプロに進んだ投手のがっしりした体格を参考。平均球速アップにつなげ、「緩急がつけやすくなる」と進化を狙う。

 昨秋は左肘痛に悩まされ、未勝利に終わった。巻き返しへの思いは強い。「堂々と投げられるように」。高校時代の14年夏の甲子園で優勝し、大学でも2年春に全日本大学選手権を制覇。経験豊富なサウスポーが、再びチームを頂点へと導く。

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