権藤氏が殿堂入り 1年目35勝で沢村賞と新人王 98年監督で横浜日本一

 今年の野球殿堂入りが15日、東京都内の野球殿堂博物館で発表され、競技者表彰のプレーヤー表彰として中日で活躍した立浪和義氏(49)、エキスパート表彰として横浜(現DeNA)監督時代に日本一に輝いた権藤博氏(80)が選ばれた。特別表彰では第5代日本高野連会長を務め、プロ、アマの雪解けを進めた脇村春夫氏(87)が選出。平成最後に3人が野球殿堂入りを果たし、総数は204人となった。

 太く、短い現役生活が指導者としての胴上げにつながり、野球殿堂入りという大輪の花を咲かせた。「今日は一世一代の晴れ姿。自分を褒めてあげたい」。権藤さんは自らの野球人生を振り返り、胸を張った。

 61年に入団した中日では1年目に35勝で沢村賞と新人王を受賞した。年間130試合のうち先発44試合、救援を含めると69試合に登板。投球回数は400イニングを超え「権藤、権藤、雨、権藤」という流行語も生んだ。権藤さんに背番号20をバトンタッチする形となった杉下茂さんは「私は、20勝を目標にした20番。中日の看板投手の背番号にしたのは権藤君」と、祝福のスピーチでその功績をたたえた。

 文字どおり、身を粉にした。2年目も30勝。しかし、限界だった。実働8年、82勝で現役生活は終えた。酷使に体が悲鳴を上げた苦い経験は、指導者として生かされた。投手の分業制を推進し、初めて監督を務めた横浜では98年に38年ぶりリーグ優勝と日本一に導いた。「選手に恵まれ、助けられた。運が良かった」と感謝した。

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