ロッテ、球団創設50年目で初の黒字 「チーム戦略部」を新設

 ロッテ・山室晋也球団社長(57)と松本尚樹本部長(48)が26日、18年シーズンを総括するとともに、「チーム戦略部」の新設を明かした。

 冒頭、山室社長は「井口監督のスタートの年となり前半はよかったが、途中から失速した。学ぶことがあって強化していく。松本体制の下で(来季)優勝に向かってまい進していきたい」と来季のV奪回を誓った。

 2年連続Bクラスの5位に終わったが、球団経営は絶好調。ロッテ球団創設50年目にして親会社の支援を受けずに初の黒字化を達成した。観客動員数、グッズ販売などが最高益を更新。初の黒字化につながった。どの部門も10~15パーセントの伸びだったという。黒字幅は約7億と見られる。

 山室球団社長は、「これまでの親会社の支援もあって」と前置きし、「黒字化で一区切りついた。チーム強化に大きくかじを切る。組織の強化に努めたい」と2億円以上を投じての「チーム戦略部」を新設すると語った。

 6人のアナリストを中心にこれまでのデータを徹底的に蓄積・分析。今後のチーム編成、FA戦線、ドラフト、選手育成などに活用する。トップには原田卓也球団副本部長が就任。来年1月10から本格始動する。

 来季はZOZOマリンに「ホームランラグーン」が設置される。これまで以上に本塁打が出やすくなるが、松本本部長は「あくまでも投手力を基本にしたい。打つ方も期待していますが、投手力だと思います」と話し、守りの野球を強調した。

 夏場には衣料品通販サイト「ZOZOTOWN」を運営する前澤友作社長が「プロ野球球団を持ちたいです」と球団買収プランを明かし、千葉が本拠地のロッテが浮上した。

 これに山室社長は同日、「基本的にロッテのことではない。売る意思はないし今後も売る意思はない」と全面否定していた。

 この日、山室社長は「頑張るべきと思った」と騒動を乗り越えて球団発展へ思いを熱くしていたことを改めて明かしていた。

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