FA西、近日中に決断 阪神に好印象「方向性が決まってきた」 

 オリックスからFA宣言した西勇輝投手(28)が25日、早急に決断を下すことを明かした。これまでは期限を設けず熟考する姿勢を示してきたが「何とか一日でも早く決断したい」と方針転換。今後の交渉は26日にも代理人と話し合って決める方向だ。また24日の阪神との2度目の交渉で「非常に熱意を感じた」と好印象だったことも明言。虎の誠意が恋人の心をぐらつかせたのは間違いない。

 京セラドームの駐車場に現れた西が自身の考えをきっぱりと宣言した。「そろそろ決めたいなと思いますけどね。(決める)日にちとかは全然ないんですけど、そろそろ。まあ待っててください」。熟考の日々に終わりを告げ、決断を下す時がきた。

 ことを急ぐには理由がある。長引かせるのもよくないという思い。そして「周りの目もあるし、毎日記事に出るのもいやなんで」と苦笑いした。さらに、ここ1カ月間家族と話し合ってきた結果、「方向性が決まってきたので」と言う。残留か移籍か、本人の中で確実に結論へと向かっているようだ。

 24日に大阪市内で阪神の谷本球団本部長と2度目の交渉。言葉を選ぶように間を置いてから「非常に熱意を感じましたし、短い時間でしたけどしっかりとした話はできました」と感想を述べた。各球団と交渉するにあたり最も求めていた熱い思いは、西の胸に届いている。

 その会談の中ではホームグラウンドの特性をアピールされた。甲子園が投手優位の球場だということについて「その通りだと思います」。続けて、「ホームランの数とかも朝に記事で見て知ったこともある。(他球場と)全然違うと言ったらおかしいですけど、本数的にも少なかったので」。当然、それが全てではないものの、「そういう面も頭に入れたい」と考えを示した。

 この日はオリックスのファンフェスタに参加。「ぶち抜けバッティング」という飛距離を競う競技に出場した際は、近くにいた金子とともに「去就注目コンビ」と紹介された。出場した選手6人のうち、唯一の記録0メートルに終わると、周囲の選手から「パ・リーグ残れ」とやじられる場面もあった。

 西は報道陣からの取材終了間際、「副社長、谷本さんは何て言っていました?」と“逆取材”。「手応えがあったというようなことを言っていた」という言葉を聞くと、表情を変えずにうなずいた。野球人生の分岐点にいる西が、いよいよ最善の答えを出す。

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