横浜高前監督・渡辺氏「孫が巡り合わせてくれた」甲子園死闘の楽天・平石監督と再会

 楽天の新入団発表が22日、仙台市内で行われた。会場では、ドラフト6位・渡辺佳明内野手(21)=明大=の祖父で横浜高前監督の渡辺元智氏(74)も晴れ姿を見守った。くしくも、壇上の平石洋介監督(38)は、98年夏の甲子園で横浜と延長十七回の死闘を繰り広げたPL学園の主将。渡辺氏は、最愛の孫がつないだ不思議な縁に感慨ひとしおだった。

 「僕は偶然というのはあまりないと思っているんですが、これは孫が一生懸命やって、巡り合わせてくれたと思っている。20年前がよみがえってきました」。時を経て、あの“平石主将”が、指揮官として孫・佳明を率いる。運命を感じずにはいられなかった。

 平石監督も「まさかこんなご縁になるとは思わなかったですよね。壇上から(渡辺氏が)すぐに分かりました」と胸を一杯にした。会見を終えると同氏のもとに駆け寄りあいさつ。談笑を交わした。

 20年前はまだ1歳だった佳明。「プロ野球選手になる夢がかなえられておじいちゃんも喜んでいる。これからしっかりやっていきたい」。深い縁のもと、プロの舞台で羽ばたく。

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