25日運命のドラフト 昨秋には完全試合達成!山口高志2世だ関大・山本

 NPBドラフト会議がいよいよ25日に開催される。大阪桐蔭・根尾&藤原や、東洋大の上茶谷、甲斐野、梅津の「1位候補トリオ」に関心が集まる中、玄人好みの実力派も候補に名を連ねる。関大の最速150キロ右腕・山本隆広投手(21)は、阪神・矢野新監督以来となる桜宮(大阪)からのプロ入りを狙う。

 身長172センチと小柄ながら、全身を使ったフォームから浮き上がるような直球を投げ込む。関大・山本は関大OBで快速球を武器とした元阪急・山口高志氏(68)=現関大アドバイザリースタッフ=をほうふつさせる剛腕だ。

 最速150キロ右腕の元には、8球団から調査書が届いた。指名を受ければ、桜宮出身では阪神・矢野新監督以来のプロ野球選手となる可能性がある。「楽しみな気持ちと不安な気持ちの両方ですね」。偉大な先輩と同じ舞台に立つ日を夢見て運命の日を待っている。

 桜宮でプレーした高校時代は無名だったが、関大で16年から現職となった山口氏から指導を受けて成長した。17年秋の近大戦ではリーグ史上2人目の完全試合を達成。18年ドラフト候補として注目を浴びるようになった。

 だが、今年3月27日・阪神2軍との練習試合に登板後、右肘のはく離骨折が判明。全治1カ月と診断され、春季リーグ中の復帰は果たせなかった。

 それでも今秋のリーグ戦で見事に復活した。「他の候補より遅れているので結果にこだわった」。復帰登板となった京大1回戦は、8回1失点で勝利。その後も好投を続けて4勝1敗、防御率1・40。最後のアピールチャンスで力は出し切った。満を持して指名を待つ。

 ◆山本 隆広(やまもと・たかひろ)1997年1月27日生まれ、21歳。大阪府阪南市出身。172センチ、82キロ。右投げ左打ち。投手。「東鳥取ファイターズ」で野球を始め、鳥取東中では軟式野球部に所属。桜宮では1年秋からベンチ入り。甲子園出場はなし。関大では1年秋から登板。50メートル走6秒0、遠投115メートル。

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