横浜高前監督・渡辺氏の孫・佳明 走攻守で猛アピール 2安打1打点1盗塁

 「東京六大学野球、明大3-1立大」(20日、神宮球場)

 1回戦2試合が行われ、明大と法大がそれぞれ先勝した。明大は今秋ドラフト候補の渡辺佳明内野手(4年・横浜)が2安打1打点と活躍し、延長戦に辛勝。法大はルーキーの三浦銀二投手(1年・福岡大大濠)が10三振を奪い、リーグ戦初完封で今季3勝目を挙げた。

 リーグ屈指の安打製造機が抜群の野球センスを見せた。延長十一回に1点を勝ち越し、なお1死二塁のチャンス。渡辺佳は「(二塁走者が)走ったのが見えて、三遊間が広く空いていた」とヒットゾーンを狙いすました。

 鮮やかな流し打ちでダメ押しの適時打を左前へ運び、拳を突き上げた。四回の右前打を含むマルチで今季20安打とし、打率1位をキープ。リーグ通算でも94本と現役トップを誇る。視察したDeNA・吉田スカウト部長は「バットコントロールがいい」と評価した。

 渡辺佳は守備でも「練習の成果が出ている」と、遊撃から再三の好守で投手をもり立てた。四回には盗塁を記録。前横浜監督・渡辺元智氏(73)の孫である“サラブレッド”が、プロ入りへ走攻守で猛アピールした。

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