巨人 執念の逆転サヨナラ勝ちで3位死守 長野がまた決めた

9回巨人1死一、三塁、岡本が同点の適時左前打を放つ=東京ドーム(撮影・堀内翔)
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 「巨人5-4広島」(30日、東京ドーム)

 巨人が執念の逆転サヨナラ勝ち。本拠地最終戦を白星で飾り、3位の座を死守した。

 負ければ4位転落。CS進出へ厳しい状況に追い込まれる寸前で、東京ドームに大歓声がこだました。1点を追う九回、先頭の坂本勇が左前打で出塁。続く田中俊が四球で歩き、無死一、二塁とした。マギーの中飛で1死一、三塁。岡本が適時打を放ち、同点に追いついた。さらに28日のDeNA戦でサヨナラ本塁打を放った長野が、またもサヨナラの中前適時打を放った。

 すでに負け越しが決まっている本拠地最終戦。この日も苦しい戦いだった。2点リードの五回、先発メルセデスが田中に初球を打たれ、同点2ランを被弾。八回には2番手・畠が松山に中犠飛を打たれ、勝ち越しを許した。

 打線は一回にマギーの犠飛で先制。三回は田中俊、マギーの適時打で2点をリードした。だが、六回2死二塁で大城が二ゴロ。八回2死満塁では陽岱鋼が平凡な中飛に倒れた。東京ドームに重いため息が充満したが、九回にドラマが待っていた。

 試合のなかったDeNAを0・5差で4位に蹴落とし、単独3位に浮上。DeNAの7試合に対し、巨人は残り3試合と少ないことでCSへ自力での進出の可能性は消滅しているが、相手にプレッシャーを与える価値ある1勝となった。

 広島は先発大瀬良が7回3失点の力投。16勝目の権利を手にしていたが、守護神中崎が踏ん張れなかった。中崎は今季初黒星。

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