下関国際・鶴田力尽く…全4試合489球一人で投げ抜いた

 「第100回全国高校野球選手権・準々決勝、日大三3-2下関国際」(18日、甲子園球場)

 快進撃を支えてきたエースが、名門の底力を止めきれなかった。下関国際(山口)・鶴田克樹投手(3年)は七回まで好投を続けながら、八回に暗転し痛恨の3失点。山口県勢として13年ぶりの夏4強を逃した。

 勝利は手の届くところまで近づいていた。強打の日大三打線から凡打の山を築き、七回2死まで無安打投球。しかし八回に3連打を浴び同点とされると、2死三塁から勝ち越し打を許し逆転負け。「粘りきれず本当に悔しい」と責任を負った。

 3季連続で聖地に乗り込み、“三度目の正直”で初勝利を挙げると勢いに乗った。捕手から投手に転向して1年。全4試合489球を一人で投げ抜いてきた右腕は、「監督と長く試合をしたかった」と涙をこらえた。

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