浦和学院 夏6年ぶり星だ 190センチ渡辺、149キロ速球で7奪三振

 「第100回全国高校野球選手権・2回戦、浦和学院9-0仙台育英」(12日、甲子園球場)

 2回戦4試合が行われ、浦和学院(南埼玉)が夏は6年ぶりの勝利を挙げた。プロ注目の渡辺勇太朗投手(3年)が先発し、6回無失点7奪三振の好投で貢献。5年前に同じ舞台で激闘を繰り広げた仙台育英に9-0で快勝し、借りを返した。

 190センチの長身を誇る渡辺が、大器の片りんを見せつけた。初回に2死球を与え、1死一、二塁のピンチ。しかし、ここから踏ん張った。「球の走りがよかった」と仙台育英の4番・小濃から4者連続奪三振。8番・我妻は自己最速タイの149キロで仕留めた。

 エンゼルス・大谷に憧れ、スムーズな体重移動ができるよう投球フォームを参考にしている。そんな右腕の快投にネット裏のスカウト陣も色めき立った。西武・渡辺SDは「投げ方は抜群。バランスもいい」と評価。出場全56校が出そろう大トリの試合で、大型右腕が大観衆を魅了した。

 燃える思いを秘めながら、背番号11は冷静に腕を振った。13年の1回戦で死闘の末に敗れた相手。その試合をテレビで観戦し、雪辱を当然意識していた中で、試合前に森士(おさむ)監督(54)から「5年前の負けはお前らには関係ない」と鼓舞された。自分たちの力を出し切るだけ-。気持ちが楽になった。

 3月上旬に右肘を痛め、ブルペン復帰は5月上旬。春季埼玉大会には間に合わず、ベンチ外だった。スタンドで試合を見ながら芽生えた思いは「みんなを勝たせられるようなピッチングがしたい」。初の聖地でまず1勝。故障から復活した右腕が、チームに恩返しを続ける。

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