常葉大菊川5年ぶり白星 のびのび「ノーサイン野球」で初戦突破
「第100回全国高校野球選手権・1回戦、常葉大菊川8-7益田東」(7日、甲子園球場)
「ノーサイン野球」の真骨頂だ。常葉大菊川(静岡)は神谷亮良(あきら)外野手(3年)の思い切りの良い打撃と走塁で逆転。5年ぶりの白星を挙げた。
1点を追う八回1死一塁、静岡大会で打率・105だった9番の神谷が左中間を破る同点二塁打。勢いに乗り、次打者の3球目に三盗を仕掛けた。
「投手がノーマークだったので、打者を見て合図をしてから走った。練習試合からモーションが大きい投手の時は三盗を狙っている。同点だし失敗を恐れずにできた」。捕手の三塁悪送球で、一気にホームを踏んだ。
序盤から打ちまくった。4-1の四回には、静岡大会で・818の高打率を残した奈良間大己内野手(3年)が中越え2ラン。高校通算21号に「今までで一番飛んだ。自分でもびっくりするくらいよく伸びた」。その後、5点リードを逆転されたがへこたれない。7点を取られても、思い切りの良い攻撃で8点を奪う爽快な野球で上位を目指す。