松井秀喜氏「後輩たちと一緒に夢のよう」晴れやか始球式【一問一答】
「第100回全国高校野球選手権・1回戦、藤蔭-星稜」(5日、甲子園球場)
星稜OBの松井秀喜氏が、開幕戦で「甲子園レジェンド始球式」の先陣を切った。
星稜の後輩がバックで守り、メモリアルにふさわしい光景が広がる中、全力で投じた力強い一球は外角低めに外れるワンバウンドのボール球。思わず頭を抱えて照れ笑いを浮かべた。
以下は始球式後の松井氏との一問一答。
-始球式を終えて感想は
「こういう記念の甲子園大会に呼んで頂いたこと、すばらしい舞台に立たせて頂いて感謝です。やはり投球に関しては、練習ではいいボールがいっていたので、ちょっといけるかなと思っていたんですけど、やっぱり甲子園のマウンドは全く未経験なので。経験不足が露呈して、甲子園の魔物に襲われたと思っています(笑)」
-投球後は頭を抱えていた
「ど真ん中に行く予定だったので、思わず出てしまいましたけど。でも、思いっきり投げられたので、自分の力いっぱいのボールを投げられたので」
-甲子園大会の雰囲気は
「変わらないですね。自分が出ていたときと変わらないと思います」
-開幕カードで母校の星稜が戦う。始球式では後輩たちがバックを守った
「自分が着ていたユニホームを甲子園で見れて。特別な機会で後輩たちと、あそこで一緒に歩いて夢のようです」
-先発・奥川と会話も
「星稜高校野球部の機密事項です(笑)」
-林和成監督と電話で話したと
「選手達、母校が開幕戦に来てくれてありがとうと感謝を伝えました。試合に関しては私の始球式と全く切り離して。私が行くからといってね、関係なく普段通りの野球をやってくださいと」
-これから試合観戦
「始球式はもちろん、全国の高校野球関係者の皆さんを代表して甲子園の感謝の気持ちを持って。そういう意味ではニュートラルですけど、母校の試合に関してはやはり同じユニホームの袖を通した仲間ですから応援したいと思います。好ゲームを期待していますし、両校が力を出し切って好ゲームになるように期待しています。もし勝ちましたら、こういう機会ですから一緒に校歌を歌いたいです」
-これまでの野球人生で甲子園とは
「原点です。高校野球をやるまえから野球をやっていましたが、それ以前から、高校野球で甲子園というのは私の憧れでしたから。私の気持ちの中で原点」
-始球式を振り返って
「とにかく、あの黄色のユニホームを見たら力が入ってしまいました(笑)。暴投を投げても大丈夫だと。後輩なので。遠慮無く思いっきり投げたんですけどね、それがよくなかったですね」
-練習ではどれぐらい投げた?
「2、30球くらい投げたんですけどね。これは、いけるなと思ったんですが。ダメですね。これが僕がピッチャーになれなかった原因ですね」
-星稜が開幕カードに決まったときの気持ちは?
「驚きました。誰か仕組んだんじゃないかと(笑)」