作新学院、打倒・大阪桐蔭へ新スタイル作る 小針監督熱弁「変えないかん」

 「第100回全国高校野球選手権」(5日開幕、甲子園球場)

 出場校は3日、各地で調整し、作新学院(栃木)は大阪桐蔭との初戦(第2日第2試合)に向け兵庫県内で2時間の練習を行った。小針崇宏監督(35)は栃木大会までのスタイルをリセットし、甲子園仕様の戦い方で王者に挑む考えを明かした。4日は開会式リハーサルが行われる。

 紅白戦を中断してでも伝えたいことがあった。小針監督は初回が終わると、ベンチに選手を集め「心のスイッチが入ってない!変えないかん!!」と約20分、熱く語りかけた。

 8連覇した栃木大会までのやり方だけでは、甲子園で通用しない。ましてや相手は春夏連覇を狙う王者の大阪桐蔭。一昨年の優勝監督でもある指揮官は「普段通り過ぎるところがあった。普通過ぎても勝負にならない。新しく生まれ変わっていかないといけない」と説明した。

 当然、用兵も固定観念にとらわれない。相手打線には、藤原、根尾らプロ注目スラッガーがズラリと並ぶ。栃木大会では6試合6失点。本格派右腕の高山が先発、技巧派右腕・林と左腕・佐取が主に救援を担った投手陣も含め、小針監督は「背番号に関係なく、どうなってもおかしくない」と大胆な起用に含みをもたせた。

 一度リセットして“甲子園仕様”のチームへ。主将の磯一輝捕手(3年)は「今までの配球を全部捨てて、ゼロから作り上げていく。緩急をどれだけ使えるか。やるしかない」と覚悟を決めた。校名の通り『新』たなスタイルを『作』り上げることが、王者打倒の秘策になる。

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