中日・松坂、復活4勝目 阪神戦2勝目 同い年・村田引退示唆の日に

 「中日8-5阪神」(1日、ナゴヤドーム)

 中日・松坂が、戻ってきた。久々のマウンドで球は荒れまくり6四死球を与えたが、5回2失点。阪神からは今季2度目の白星で、感謝の今季4勝目だ。

 「マウンドに上がって少しフワフワしている感覚があった。これがしばらくゲームから遠ざかっていたことかと。周りの選手たちに勝たせてもらった」

 二回2死から2連打と2者連続四球で先制点を与えた。三回にも1点を失った。走者を背負っても最少失点でベンチに帰る、松坂らしさは健在。五回は中谷、陽川を2者連続空振り三振に仕留めるなど、三者凡退で役目を終えた。

 6月17日の西武戦で登板直前に背中の捻挫で先発回避。公式戦登板は同8日のソフトバンク戦以来、54日ぶり。今季は背中の故障だけでなく、ふくらはぎなどをつったこともあった。再発防止にサプリメントは試合前、試合中と数種類を摂取。登録抹消期間中は食事に出掛けず、治療に専念したこともあった。「投げながら背中が張る感覚はなかった。ホッとしている」と胸をなで下ろした。

 この日、「松坂世代」でBC栃木の村田が今季限りでの引退を示唆した。松坂は「可能性はゼロじゃないと思う」と来季以降のNPB復帰を願い、同時に「まだまだ自分たちはやれるというのを僕らの世代で見せていきたい」と球界を引っ張る覚悟だ。

 2日にも出場選手登録を抹消する予定で、状態を見極めながら早ければ12日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)で投げることになる。背番号99の後半戦がようやく幕を開けた。

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