中日・松坂大輔手記 記憶に残るイチローさんと同じベンチだった1年目球宴

 西武時代の2006年以来、12年ぶりの球宴出場となった中日・松坂大輔投手(37)が全セの先発として晴れ舞台を彩った。久しぶりの登板は、2被弾を含む1回5失点と崩れたが、真夏の祭典を盛り上げた平成の怪物が手記を寄せた。

  ◇  ◇

 ファン投票1位で選出されたのはすごく光栄なことです。投票してくれたファンの方には本当に感謝しています。今年は久しぶりに開幕から投げられて、ここまで3勝することができました。そのあたりをファンの方に評価してもらえたんじゃないかなと思います。でも正直、フル回転で頑張っているピッチャーはドラゴンズにも他球団にもいるので、申し訳ない気持ちもありますね。

 出場は今年を含めて7回目。西武時代は150キロを超える球をバンバン投げていたし、勢いもあったな、と思う中での出場でした。しかし、今回は少し違う気持ちです。野球を続けられるか分からない状況から、ドラゴンズにテスト入団できました。それだけでもありがたいことなのに、まさかオールスターの舞台に手が届く所まで来るとは全く予想してませんでしたからね。

 オールスターで一番印象深いのは、1年目にイチローさんと同じベンチに入れたことですね。隣にも座らせてもらいましたし、いろいろ話をさせてもらいました。1年目はホームラン競争にも参加させてもらいました。第3戦の倉敷マスカットスタジアム。セ・リーグとパ・リーグが同点(10本ずつ)の状況で最後に僕が出てホームランを打って、パ・リーグが勝ちました。ホームランだけを狙って打つのは楽しかったですね。

 メジャーでオールスターに出ていませんが、アメリカで感じたことがあります。ファンの方と何か一緒になって盛り上げられる機会があったらいいなと…。グラウンドで身近にコミュニケーションを取れるイベントがあったらいいかもしれないですね。それとホームラン競争も、アメリカみたいにもっとリスペクトしてやるというか。ファンの方が喜ぶイベントとして、1日かけてやってもいいと思いますね。

 オールスターは相性が悪いと言われますが、僕自身そんな印象はないんです。それでも、打たれたのは3年目で出た横浜スタジアムでの第2戦。この日、殿堂入りで表彰された松井(秀喜)さんにすごい当たりのホームランをセンターに打たれたのを覚えてます。結局、6失点して途中で交代。東尾さん(監督)に「打たれすぎ」って怒られたのは覚えています(笑)。

 後半戦では早く戦列に復帰してチームに貢献したいです。いずれはしっかりローテーション投手として、最後まで戦い抜けるようにしたいと思います。(中日ドラゴンズ投手)

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