創志学園2年ぶり夏切符 金山5戦連発!自身の大会記録更新

 優勝を決めマウンドに駆け寄る創志学園ナイン(撮影・持木克友)
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 「高校野球岡山大会・決勝、創志学園10-2岡山学芸館」(30日、倉敷マスカットスタジアム)

 岡山大会では創志学園の4番・金山昌平内野手(3年)が九回に大会記録を更新する5試合連続本塁打を放った。投げては2年生エースの西純矢投手がMAX150キロの速球を武器に11三振を奪う力投で岡山学芸館を2点に抑え、2年ぶり2度目の甲子園出場を決めた。

 未知の扉を自らのバットで開けてみせた。九回先頭、創志学園の4番・金山は左腕・倉川のカーブを完璧に捉え、右翼スタンド中段に運んだ。自らの大会記録を更新する5試合連続の一発が聖地をグイッと引き寄せた。

 5点リード。安全圏にも思えるが、油断はできなかった。昨夏決勝では5点リードの八回におかやま山陽に逆転を許し、延長再試合の末、敗れた。

 「終盤へのこだわりはあります。何かあるかもしれないという気持ちはありました」

 今大会の全5試合でアーチをかけ、高校通算45本塁打。自らをホームラン打者と分析するが、それでもこだわるのは勝利だけだ。

 「(記録は)何も意識していないです。場面に応じた打撃をするだけ。甘い球が来たら振り抜こうとは思っていますけど」

 記録もかかる中、初回1死一、二塁では「アウトコース中心の配球だったので」と外角の変化球を逆らわず左前にはじき返す先制適時打。三回にも左前打で追加点を挙げた。

 創志学園1期生でセンバツに出場した6歳上の兄・高大さんを追いかけるように大阪から岡山へ来た。気がつけば兄の通算本塁打も抜いていた。

 「もう兄を意識しなくなりました。というか集中していたので忘れていました」

 チームメートからは“ビリケン”と呼ばれるムードメーカー的存在。「甲子園でも本塁打より勝つことだけ意識できたらいいと思います」。“岡山のビリケン”は早くも夢舞台での勝利へ、目を向けていた。

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