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【選手権100回大会企画33】岡山の高校野球

 岡山県勢が最も夏の頂点に近づいたのは、1999年の第81回大会の岡山理大付だった。

 エース・早藤祐介は、3回戦で同年センバツ準V・水戸商を3安打完封。準決勝・智弁和歌山戦は1点を追う九回裏に、馬場雅央が逆転サヨナラ打。劇的な試合を続けて、県勢初の決勝へ進出した。

 決勝は正田樹(元日本ハムなど)を擁する桐生一に敗れたが、県民は大きく盛り上がった。この準優勝は現在も夏の県勢最高成績となっている。

 岡山県勢は、全国中等学校野球大会時代に、県大会を勝ち抜いた後、山陽大会で広島、山口県勢と代表枠を争っていた。その間に出場したのは、21年の第7回大会の岡山一中(現岡山朝日)の1校だけだった。

 48年の第30回大会から全国高校野球選手権大会となって予選地区が改編。岡山、鳥取、島根の3県による東中国大会に加わると、同年に関西が戦後の県勢初出場を果たす。以降は出場校数が一気に増えた。

 80年代までは岡山東商、倉敷工の2強時代。65年の第47回大会は、岡山東商・平松政次(元大洋)、倉敷商・松岡弘(元ヤクルト)、関西・森安敏明(元東映)の“3羽ガラス”がしのぎを削り、岡山東商が甲子園へ出場した。

 岡山東商は、65年センバツで春夏通じて県勢初の甲子園優勝を果たしており、春夏連覇を目指して聖地へ乗り込んだ。

 しかし、不本意な形で聖地を去ることになる。1回戦・日大二戦は、リードしながら五回途中に降雨ノーゲーム。翌日は平松が打たれ、0-4で敗れた。

 80年代からは倉敷商、岡山南も2強に食い込む力をつけ、90年以降は混戦となった。

 センバツで2度の4強入りがある岡山南は、84年の第66回大会で8強に進出。東北との3回戦で、2年生・佐々木主浩(元横浜など)から13安打で5点を奪い、快勝している。

 90年以降では、98年の第80回大会の岡山城東が1回戦で駒大岩見沢を破り、夏の初勝利を挙げた。2回戦ではPL学園と対戦。大西宏明(元近鉄など)ら、のちにプロ入りした選手を多数擁する強豪と、互角の戦いを見せて1-2で惜敗した。

 玉野光南は2001年の第83回大会で、夏の甲子園初出場。1回戦で帯広三条から初勝利を挙げると、2回戦は日南学園の豪腕・寺原隼人(ソフトバンク)から3点を奪い、追い詰めたが、延長十回に勝ち越されて敗れた。

 倉敷商は08年から3年連続で出場。関西は11年に右腕・水原浩登、左腕・堅田裕太の活躍で4強へ進み、存在感を示している。

 また、15年の第97回大会からは岡山学芸館、創志学園、おかやま山陽と3年連続で初出場校が出ており、近年は混戦に拍車が掛かっている。

 ◆岡山県勢の夏の甲子園アラカルト

【出場回数ベスト5】

1位・岡山東商11回

2位・倉敷商10回

3位・倉敷工9回

3位・関西9回

5位・岡山理大付5回

5位・岡山南5回

【勝利数ベスト5】

1位・倉敷工14勝

2位・岡山東商11勝

2位・関西11勝

4位・倉敷商8勝

5位・岡山理大付6勝

【最高成績】

準優勝・岡山理大付(1999年)

【通算成績】

124試合

62勝62敗

勝率・500

【主な監督】

 向井正剛…岡山東商の元監督。春夏通算12回の甲子園に出場。65年センバツで春夏通じて県勢唯一の優勝へ導いた。

 小沢馨…倉敷工の元監督。春夏通算14回の甲子園で、春2回、夏1回の4強へ進出。

 早川宣広…岡山理大付監督。春夏通算7回の甲子園に出場。99年の第81回大会で準優勝。

◆デイリー独断!岡山の高校を卒業したプロ野球選手ベストナイン

【先発】岡山東商・平松政次(元大洋)

【中継ぎ】倉敷商・松岡弘(元ヤクルト)

【抑え】倉敷商・星野仙一(元中日)

【捕手】岡山東商・土井淳(元大洋)

【一塁手】関西・大杉勝男(元ヤクルト)

【二塁手】作陽・亀澤恭平(中日)

【遊撃手】岡山南・川相昌弘(元中日)

【三塁手】南海(現倉敷鷲羽)・三宅秀史(元阪神)

【外野手】水島工・佐々木誠(元阪神)、倉敷商・葛城育郎(元阪神)、倉敷商・岡大海(日本ハム)

【指名打者】岡山東商・八木裕(元阪神)

(ポジションはプロでの登録守備位置、所属は現役の最終所属)

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