木更津総合3連覇王手 野尻サイクル!!
「高校野球東千葉大会・準決勝、木更津総合9-2東海大市原望洋」(23日、ZOZOマリンスタジアム)
東千葉大会では、木更津総合・野尻幸輝内野手(3年)がサイクル安打を達成。投手としても6回無失点と好投し、決勝進出に貢献した。
二塁ベースに達すると、拳に力を込めた。木更津総合の4番・野尻が、九回無死一塁で右中間へタイムリー二塁打を放ちサイクルヒットを達成。「うれしいですけど、チームのためになったことがもっとうれしい」。主砲らしく喜んだ。
夏3連覇王手に導いたサイクルは二回先頭、ZOZOマリン右翼席中段へ運ぶソロから始まった。この夏のテーマ通りに1打席目の1球目から高い集中力。五島卓道監督(64)は「チームの試合の入りが硬かったので、あのホームランが大きかった」とほめ上げた。
右中間三塁打、左前安打と広角に打つセンスは、大学進学が有力ながらプロも注目。投手としても最速143キロを誇る。この日は先発して東海大市原望洋打線を牛耳り、6イニングを2安打無失点。「技術や能力はありませんが、気持ちでは負けないようにしたい」と胸を張った。
中学時代は、岐阜県ボーイズ選抜で大阪桐蔭の根尾と主軸も組んだ。「甲子園に行って根尾と対戦したい」。この日スタンドで応援してくれた両親が決勝にも来るという。最高の親孝行で東千葉の夏を締めくくる。