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古豪・西京、初戦突破 車いす生活でも情熱消えぬ奥村監督導いた!

 初戦突破し笑顔を見せる奥村監督(中央)と西京ナイン(撮影・山口登)
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 「高校野球京都大会・1回戦、西京7-3莵道」(10日、わかさスタジアム京都)

 京都大会では、全国で15校しかない1915年の第1回大会地方大会から皆勤出場の西京が、莵道を破って3年ぶりに初戦を突破した。車いす生活になっても指揮を執り続けているOBの奥村昌一監督(53)のもと、夏では48年以来、70年ぶりの甲子園出場へ第一歩を踏み出した。

 高校野球界のレジェンドが、復活に向けてのろしを上げた。岩田将典投手(3年)が3失点で完投。打線は14安打で7点を奪った。奥村監督は「うれしい。100回大会で勝てたことは大きい」。選手4人に車いすを持ち上げてもらってグラウンドに出ると、満面に笑みを浮かべて一塁スタンドに一礼した。

 89年4月に教員として母校に赴任。同年に脊髄腫瘍を患いながら、95年秋から監督を務めた。だが、96年春季大会後に悪化して退任。一時は職場も離れて、車いす生活となった。98年に職場へ復帰。顧問として野球部を支え、05年から再び監督に就任した。

 動きは制限されても野球と、母校の復活への情熱は変わらない。「ノックはできない。でも、できないものはできない」と割り切り、言葉や姿勢で選手を指導してきた。

 82年のセンバツに出場したOBとして、伝統も継承する。西京は皆勤出場だけではなく、京都一商だった48年のセンバツ優勝など、春夏通算7回の甲子園出場を誇る。新入部員には歴史と、今もOBの手厚いサポートがあることを伝えてきた。

 今夏の甲子園開会式では、第1回大会地方大会から皆勤校の主将が行進する。主将の田中優平外野手(3年)は「みんなで歩きたい。古豪復活を目指して頑張ります」。ユニホームの重みを感じながら、70年ぶりの夏の聖地へ思いをはせた。

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